■内容紹介『家のない少女たち』

■著者の紹介

鈴木大介さん

ルポライターとして子供や女性、若者の貧困問題を題材に取材をされていた方です。

いわゆる「裏モノライター」。

現在は脳梗塞の後遺症により取材活動が難しくなったそうですが、闘病記や、発達障害者への理解に関する問題提起、その支援者向けの指南といったテーマで執筆活動を、積極的にされているそうです。

鈴木さんの紹介記事の一節に

「元々自分自身ではなくて

 他人が置かれた理不尽に対してやたらに怒る子どもだった」

とありました。

きっとご本人のそういう気持ちが、記者魂に火をつけたのだろうなと思います。素敵なメンタリティををお持ちの方です。

出典:サイト「私のウェルネスを探して」

貧困女性取材からジェンダーバイアスへの問題提起まで。高次脳機能障害を負った文筆家・鈴木大介さんの原点とは?【誰か弱いもののために書く】

 

 

■内容紹介

2002年頃、当時話題になっていた「プチ家出少女」の取材していたとき、プチの子たちに紛れて、ずっと家に帰っていない少女たちがいることに気づいたそうです。

この本はそういう「ガチ家出少女」たちを取材したルポタージュになっています。

取材をした10代の家出少女たちは合計18人。彼女たちが語る壮絶な経験談には目を見張るものがあります。なにより、鈴木さん視点が入っていることで読み応えが増しているなと感じます。随所にでてくる鈴木さんの洞察に富んだ意見に納得されられたり、家出少女たちの境遇に対する鈴木さんの強い憤りの言葉に、胸が熱くなったり。とても読み応えのある一冊でした。

僕はこの著書を読んで、ライターとして自分が進むべき道はルポライターなのかもしれないと、密かに感じるようになりました。

 

 

家出少女たちの壮絶なバックグラウンド

 

家出少女たちは、家庭内に居場所がないということに共通しています。ほとんどの少女たちは、母親からの暴力や、義父からの性的凌辱を経験していました。

 

なかでも、特に印象に残ったのは遥馨という少女です。

 

遥馨は取材協力者であるキャッチの男から紹介を受けた家で少女です。

なんと、紹介を受けたまさにその日、施設から逃亡中だった。

 

彼女が逃げてきたのは「児童自立支援施設」です。

自立(児童自立支援施設)とは、未成年の少年少女のなかでも、とくに触法行為をする可能性が高いと判断された子供たちが、送致される施設なんだそうです。

 

遥馨は児童相談所にいたのですが、度重なる脱走のため自立に送られてしまった。

 

取材の最中も、捕まることを警戒している遥馨。

どうしてそれほどまでに脱走を繰り返すのか…?

 

彼女は被虐待児でした。少年院あがりの「ヤンママ」である母親が、彼女を産んだのは19歳の時。ひどい虐待を受けていたようです。

 

「(殴られた)痣、すごかったもん昔。『おまえなんかいらねえから、お金ないんだから自殺しろ』って言われたり。」

「でっかい布切り鋏でチョキンってされたり。それが一番怖かったかな」

 

食事がでてこない時期もあったので、母親が寝た後い牛乳を飲んだり、ご飯とふりかけだけで生活していた時期も。「だから身長伸びなかったのかな」と彼女は言います。

 

彼女が脱走を繰り返す理由は、周囲からの”助け船”がなかったこと。

 

家に地元の児童委員は来ていたが、質問をするばかりで根本的な解決(=虐待を止めさせる)に導いてはくれなかった。遥馨は大人たちに失望した。

 

遥馨は中学校入学時にようやく児童相談所に入ることができたが、施設の子供たちは、すでに小学校低学年や未就学の頃から暮らし続けていて、馴染めない。職員からも元からいる子と差別されているように感じでしまう。彼女は周囲を拒絶するようになりました。

 

彼女は、中一で不登校になり、中二で脱走を繰り返すようになったそうです。

鈴木さんは遥馨のことを「虐待からの救済が間に合わなかった少女」なのかもしれないと書いていました。

 

遥馨は脱走を繰り返すうちに、外で稼ぐ方法を覚えるようになります。家出少女たちの稼ぎ方は、後ほど別の章で紹介します。

 

取材当時、自立からの脱走も繰り返していた彼女は、次は国立の自動自立相談施設(矯正教育や外出制限が厳しい施設)に送られることがわかっている。そしてその次は、少年院。

 

取材の後も、彼女は逃走を続けました。

その後、ほかの家出少女から聞いた話では、ネットで知り合った家出中の男子高校生と彼氏彼女の関係になったそうです。

 

「嫌だけど、そうも言っていられない」と辛い援交を続けてきた彼女にとって、初めての恋愛。

鈴木さんも、その後の消息はわからなくなったそうですが、思いやりのある人に幸せにしてもらっていることを願うばかりです。

 

 

泊め男という存在

 

家出少女たちの稼ぎ口

 

家出中の悲劇

■内容紹介『書く仕事がしたい』

■著者の紹介

 

佐藤 友美さん

美容雑誌などの取材ライターをはじめ、

ビジネス書・実用書・自己啓発書の

執筆もされているそうです。

 

詳しくお知りになりたい方は、

下記オフィシャルサイトを見てみてください!

 

さとゆみオフィシャルサイト

 

 

 

 

■内容紹介

 

ライターになりたい。

けどどんな仕事なのかわからない…。

と悩んでいた僕にはピッタリの1冊でした。

 

この本1冊あれば、

ライターという仕事を具体的に

イメージできるようになります。

 

それに、著者の佐藤 有美さん

(以下、さとゆみさん)の人柄も

伝わってきて楽しく読めますよ!

 

 

 

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ライターに向いている人とは

 

それは「ものごとを面白がれるひと」だと筆者は言います。

 

ライターは取材対象の面白い部分を

引き出して人に伝えるのが仕事です。

 

けれど、必ずしも興味のある相手を

取材できるとは限りません。

 

 

そのため、

「相手に興味を持ち、面白がれる能力」

が必要だといいます。

 

とくに、取材が終わったら

「この人(物)が好きだ」と思えてしまうような

尻軽な人は、とても向いているそうです 笑

 

逆の言い方をすると、

ライターには

「書きたいこと」がない人でもなれる

 

なぜなら、

ライターの仕事は日本語から日本語へ翻訳する仕事だからです。

 

というのも、

取材対象の話の意図をくみ取って、

最も適した日本語表現に変えるのがライター。

 

だから、

自分自身に書きたいことがなくてもOKだということです。

 

ちなみに、

相手を全然面白いと思えないときの原因

は下のうちのどれかだと言います。

 

①取材相手が「この人には本音を話さない」と強く誓ったから

②自分に、相手の魅力を引き出す能力がなかったから

③自分に、取材相手の魅力を受け取るセンサーがなかったから

 

 

 

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ライターを目指す人に向けた

さとゆみさんの言葉を引用します。

 

「ライターに必要なのは才能ではなく、技術です。」

『(書き手になることとは)

ダサくてもひどくてもとにかく書き続け、

現状におけるベストで書き終えて納品し、

晒されてdisられても言い訳せず、

反省し反省はするが折れず凹んでも戻ってくる。

そして懲りずに次の原稿を納品する。

いつかはもっと上手に書けるはずと信じて書く。

「書く」を続ける(こと)』

補足ですが、

ライターのなかには、文章へのこだわりから

納期が守れず、飛んでしまう(仕事から逃げる)人、

disコメントで心を病んでしまう人がいるそうです。

 

ライターの仕事を続けるには、

心を強く保つ必要もあるのですね。

 

ぼくはこのさとゆみさんの言葉がぐっときました。

 

 

 

 

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ライターに必要な能力

さとゆみさんは、

ライターには4つの力が必要だといいます。

 

①取材力

  …初対面の人に話を聞く力

②相場感

  …この場で喜ばれる情報を取捨選択する力

③編集力 と 構成力

  …聞いたことを要約して、どの順番で伝えるかを考える力

④表現力 と 演出

  …読んだ人の印象に残す力

 

ライターには、文章力以外の力を多く求められるんですね

 

 

 

ライターに必要なマインド

 

ライターが書けなくなってしまうとき、

以下のような理由があるそうです。

 

①人間関係の不安

②スケジュールの不安

③金銭面の不安

 

それぞれについて、ライターが

どう向き合っていくべきか、紹介しますね。

 

 

 

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①人間関係の不安

 

担当者編集者との関係について

 

編集者との関係がうまくいかないと

ストレスが増えるだけでなく、

原稿にも集中できなくなってしまいます。

 

相性が合わない編集者とも、

仕事をするために最低限、良好な関係は築きたいものです。

 

さらに言えば、

編集者を信頼してなんでも相談できるなら、

力不足もリカバリーできるはず。

 

ということで、

担当者との間の関係は良好にするうえで大切なことを紹介します。

 

 
その1
最初に、仕事のゴールを決めておくこと

この仕事がどんな状態になったら最高なのか、

そのための自分の役割とは何か、をすり合わせる

 

 

 

その2
自己開示すること

「最終的に良いものが作れればいいので、

仕事の進め方や原稿に手をいれてもらっても嫌ではありません」

 

といった自分のスタンスや

 

「わたしは思ったことをちゃんと伝えます

(腹を探る必要はありません)」

 

といったように自分の性格について、

始めにやんわりと伝えた方がいいそうです。

 

 

 

その3
担当者と徹底的にすり合わせる

納品当日に「こんなはずじゃなかった」

とならないように認識合わせは必要です。

 

ここでは取材をするときの

それぞれの段階ごとに、

担当者とすり合わせる内容を紹介します

 

取材前/取材中にやること

      • 編集者のこれまでの仕事を確認する
      • 取材帰りに編集者が「これは書籍に軸にしたい」と感じた項目は聞いておく

 

執筆前にやること

      • 構成案を出す(会って目の前で説明した方がいい!)
      • トンマナの認識をすり合わせる

「トンマナ(トーン&マナー)」は、文章やデザインなどの表現における一貫性・統一性を保つためのルール(秩序)のこと。引用元:https://fungry.co.jp/cnaps/blog/tone-and-manner

 

執筆中にやること

      • 全体の構成にかかわる課題は、書いている途中でも都度相談
      • 遅れそうなときは、なるはやで相談
      • 迷ったら1章分など、ブロックで一度見てもらう

 

執筆後にやること

      • 初稿を取材相手に読んでもらってから再取材→再納品する

 

 

 

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読者のdisコメントとの付き合い方

 

批判的なコメントのせいで

仕事ができなくなったという話も聞くそうです。

 

その対策になるのが、

disコメントを冷静に分析することだと言います。

 

disコメントのパターンごとに、対応を考えます。

 

 

 

1.読者と筆者の意見が違うとき

 

反対意見があるのは、「議論が生まれている」

ということであって、むしろ良い記事といえます。

 

ただし、「そんなこと書いていないのに…」

という場合は誤読(誤解)を生んでしまった

文章にも非があります。

 

誤解させてしまった文章はどこか、特定しましょう

 

 

 

2.文章が読みにくい

 

ライターとしてこれは致命的です。

読みにくい部分を特定して自分で訂正してみましょう。

 

 

 

3.読者側に問題がある

 

読者が憂さ晴らしにdisコメントを書いている場合です。

事故にあったようなものなのでスルーしましょう。

 

ちなみに返信やブロックもしない方がいいそうです。

 

相手は自分が怒ったり傷ついたりという

反応を見せることを期待しているためです

 

 

 

4.届かなくてよい読者に届いた

 

たとえば、基本の『き』として書いた文章が

有識者に届いてしまい

「当たり前のことしか書いていない」

と言われたりする場合です。

 

これも自分に非はないのでスルーしましょう。

 

 

またこの節では、

disコメントに対する、

さとゆみさんの心構えが語られていました。

 

とても心に残ったので紹介しますね。

 

 

 

– 自分を嫌う人のために、自分の時間や心を奪われたりしないし、自分の生き方を変えたりしない

 

 – 心を痛めることがあったときは、それが私が好きな人を傷つけたときだ。

 

 

 

 

 

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②スケジュールの不安

 

 

スケジュール管理上手になるには

 

スケジュール管理するうえで

自分の作業スピードを知ることは欠かせません。

 

たとえば、

タスクごとに自分が書いた文字数(30分ごとの進捗)

をカウントしておくと、

 

そのアベレージを参考に、

全体を書き終えるまでに何時間

かかりそうか予測できるようになります。

 

 

また、

いくつかの仕事を受け持っているときは

すべてのタスクに、30分だけ手をつけておくのも大事です。

 

なぜかというと、

 

実際に作業をやってみたら

「時間がかかりそうだ…」と気づくこともあるからです。

 

そうならないために、

事前に作業を経験しておくことが有効なんですね。

 

 

 

 

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自分がやる必要がない仕事は外注しちゃう

 

さとゆみさんは、

下の3つがすべて当てはまる作業は外注しているといいます。

 

①自分の時給より低い価格でお願いできる仕事

②自分がやる必要はない仕事

③自分でやっても楽しくない仕事

※さとゆみさんはテープ起こし(取材時に録音した音声を文字に起す)が当てはまるそうです

 

たしかに、

やっても楽しくないし、自分がやらなくてもいい仕事なら

他の人におまかせしちゃいたいですね。

 

 

 

 

③金銭面の不安

 

「人」から仕事を獲得する

 

ライターは

人脈でもって、仕事を獲得するものだと言います。

 

 

そして、ここでいう人脈とは

「自分が相手を知っている状態」ではなく

「相手に自分が知られている状態」を言うのだそうです。

 

 

 

そのためにできることはとてもシンプル。

 

今すでに付き合いのある人達との仕事をコツコツ丁寧にやり、

信頼できる人として認知してもらうこと。

 

 

 

また、

クレジット(自己紹介)で自分の専門をアピールすることも

仕事を呼ぶことにつながるそうです。

 

 

原稿を載せる媒体に合わせて、

説得力のあるクレジットに変えることも良いアピールだと言います。

 

 

 

専門を持つことの大事さについて、

さとゆみさんはこう言っていました。

 

 

「物書き業界で「全部できる」は、「全部できない」と同じだと思われてしまいます。」

 

そのため、媒体に合わせた経歴(クレジット)

を載せることもとても重要です。

 

 

 

 

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仕事を殖やすために、企画を置いてくる

 

さとゆみさんは、

「1本仕事が終わったら、2本企画を置いてくる」

ことを意識しているそうです。

 

 

 

企画書を書くというよりは、

 

打合せのときに

「~が流行っているそうですが、次回の企画にどうでしょう」

とついでにお伝えするレベルでいいそうです。

 

 

 

”書く”以外の作業もできると単価が上がる

 

原稿を書くだけでなく、

編集作業もできるとページ単価があがるそうです。

 

さらに編集仕事を丸投げできるライターなら、

仕事の依頼が飛躍的に増えます。

 

 

 

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仕事が減る原因「タブー」を犯さないこと

 

ライター業界では、

以下のようなタブーがあるそうです。

 

1.ライバル誌をかけ持つ

 

2.進行中の企画の情報漏洩

※ただし、情報解禁されたら宣伝すべし

3.終了した企画の情報漏洩

ただし、取材相手の株が上がる話なら、編集者に相談する

4.企画の二重持ち込み

※ただし、断られたあとなら、同じ企画を別の媒体にもっていってもOK

5.SNSへの愚痴投稿

 

 

マイナス評価を受けてしまうと、

仕事の依頼も減ってしまうはずです。

注意が必要ですね。

 

 

 

仕事を増やす習慣をもつ

 

上記とは逆に、仕事を増やす習慣もあるのだそうです。

覚えておきたいですね。

 

1.仕事を紹介してくれた方へのお礼を欠かさないこと

 

2.自分が仕事を受けられないとき別のライターさんを推薦すること

※不思議なことに人に仕事を紹介するほど、自分にもまわってくるのだそうです。

3.SNSなどでシェアすること

※自分の記事を宣伝しましょう!

 

 

 

 

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ライターに求められる文章力

 

文章の精度には3つのレベルがあるといいます。

 


 

このうち、

ライターとして必要な能力はLEVEL2までです。

 

それぞれのLEVELについて、解説します。

 

 

 

LEVEL1

文章が間違っていないこと

 

掲載する情報が間違っていないこと。

表現が社会的ルールに反していないこと。

このレベルで不備があると取材相手や媒体に迷惑が掛かります。

 

 

LEVEL2

文章がわかりやすいこと

 

文章がわかりづらいと誤読の元になりますし、

読んでもらえないかもしれません。

 

分かりやすい文章を書くには2つのコツがあります。

 

このコツを覚えて、

読みやすい文章を心がけましょう。

 

 

 

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コツ その1

一文を短くする

 

一文が短くすると、こういったメリットがあります

 

・主語と述語が乱れにくい

・修飾語と非修飾語の関係があやふやにならない

・「てにをは」のミスが減る

・テンポのよい文章になって読みやすい

 

 

コツ その2

前後の因果関係ははっきりさせる

 

文章が順接なのか逆説なのか、

それをはっきりさせることで文脈が読み取りやすくなります。

 

順接

…AだからB(雪が降ったから、路面が滑りやすくなった)

逆説

…AだけどB(雪が降ったのに、路面が滑らない)

 

順接も逆説も文章の意図が明快ですね。

何が言いたいのか、読み手に伝わりやすくなります。

 

また、

因果関係がはっきりした良い文章を書くには、

構成の建て方も大事です。

 

構成は次の2つのステップで立てると良いそうです。

 

 

 

①同じ内容をグルーピングする

まずは、取材で聞き取った話(素材)をグループ分けします。

話のまとまりごとにグループをつくるんですね。


 

 

②接続詞でつなぐ

グループ分けした素材を、接続詞でつなぎます。

 

 


 

文章を接続詞でつなぐことは、

因果関係をはっきりさせることと同義だと言います。

 

また、接続詞があることで、

その後にどういう趣旨の内容が書かれているのか

わかりやすくなります。

 

つまり、接続詞が

「しかし」なら、

「これから否定するんだ」とわかりますし

 

「ところで」なら、

「話の趣旨が変わるんだ」とわかるということです。

 

 

 

 

LEVEL3

文章が面白いこと

 

このレベルの文章は年間何回かけるか、

という程度だそうです。

 

とてもハードルが高いので、

ここを目指すあまり書けなくなってしまうこともあるのだとか。

 

さとゆみさんは

「完璧に書こうとするあまり書けない症候群」と呼んでいました。

 

 

 

 

 

 

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・面白い文章の書き方

人に「面白い」と思ってもらえる文章の書く方法も、

この本には書いてあります。

 

 

その方法は大きく分けて2つ。

「切り口」を面白くすることと、「構成」で面白くすることです。

 

 

「切り口」で面白くする

 

ここでは視点と、視座という言葉がでてきます。

 

・視点:ものごとを「どこで見るか」

・視座:ものごとを「どこから見るか」

 

 

オリジナルなものの見方を意識して、

この2つの切り口を探し出します。

 

たとえば、

さとゆみさんは「ドラマな女たち」というコラムで

ドラマの登場人物のヘアメイクを解説しているそうです。

 

 

このコラムの視点は「ドラマの登場人物の役柄」であり、

視座は「髪型」です。

 

視点にはとくに工夫はありませんが、

「髪型」という視座に独自の切り口があるのですね。

 

 

・「構成」で面白くする

 

さきほどの「順接」と「逆説」の話です。

 

 

「AだからB」という順接は、

「たしかに、納得!」という印象を読者に与えます。

 

「AだけどB」という逆説は、

「え、まじかよ?」という驚きを読者に与えます。

 

このように、

順接と逆説は  ”使いどころ” が違うのですね。

 

さきほどの視点・視座と、

この順接・逆説を組み合わせることで、

 

いろんなタイプのコラムが書けるようになります。

 

 

 

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ライターの仕事の内容

 

 

ライターの様々な現場について

 

ライターの活躍の場はさまざまですが、

 

長くやっている方は①~③の複数の現場を

掛け合わせて仕事をしているそうです。

 

①書籍の現場

②雑誌やWEBメディアの現場

③企業のホームページや広告の現場、オウンドメディアの現場

 

オウンドメディア(Owned Media)とは、企業が「自社で保有するメディア」の総称のこと。引用元:https://mieru-ca.com/blog/ownedmedia/

 

ちなみに、②と③の現場は

それぞれ媒体の目的(使命)が違います。

 

②の目的は、媒体の収益を上げることで、

③の目的は、特定の企業や商品のファンや購買を増やすことです。

 

 

 

仕事の仕方について

ライターによって仕事の仕方が変わってきます。

 

毎月のレギュラー仕事(固定給)が多い人もいれば、

単発の企画を好む人もいるそうです。

 

 

たしかに、

一部でも固定収入があると安心できますよね。

 

ただし、

いずれにしてもライターの仕事は、

 

どこかのタイミングで打ち切られたり、

他のライターが代わったりするため、永久には続かないそうです。

 

 

そういう意味では失客率100パーセントだといえますね。

 

 

 

 

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・取材ライターの仕事の流れについて

 

さとゆみさんの一日を参考に、

ライターの生活をのぞいてみましょう。

 

グラフは執筆中心の一日の例として挙げられたものです。

(何時の記載がなかった部分は予想で当て込んでいます)

 

 

 

このグラフだと、

がっつり執筆しているみたいに見えますが、

 

実際には執筆以外の作業が多いそうです。

 

では、どのような作業をしているのでしょうか。

 

ライターの作業の流れを

取材の仕事・WEBインタビュー・書籍 にわけて紹介します。

 

※編集者の仕事を代行している部分は [★] を記しています。

 

 

 

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ライターの作業の流れ———————————-

 

■取材(ファッション誌)

 

  1. 編集者と企画の打ち合せをする
  2. 記事にする美容師さんに誰をキャスティングするか決める [★]
  3. 美容院に打ち合せにいく(10箇所くらい)
  4. 撮影の香盤表(撮影スケジュール)をつくる [★]
  5. 撮影現場のディレクションをする [★]
  6. 美容師さんに髪型のポイントを取材する
  7. 撮影した写真から使うものを選別する [★]
  8. レイアウトが出てきたら、原稿をつくる
  9. ゲラ(ページの見本)で原稿にミスがないかチェックする
  10. 撮影の協力者に原稿を確認してもらう
  11. 色校(ページの見本)で原稿と色をチェックする

 

 

■WEBのインタビュー

 

  1. 編集者と企画の打ち合せをする
  2. 取材相手やテーマについて、事前に準備する
  3. インタビュー取材や撮影をする
  4. テープ起こしをする
  5. 原稿をつくる [★]
  6. (必要に応じて)再執筆する

 

■書籍

 

  1. 下調べをする(10 時間程度)
  2. 取材をする(10~20 時間程度)
  3. テープ起こしを読み込んで構成を考える(10 時間程度)
  4. 原稿をつくる(40~60 時間程度)
  5. ゲラチェックや書き足しをする(10 時間程度)

 

 

こう見ると、

取材の準備や原稿チェックが多いことがわかりますね。

 

書籍の場合でも、

内容量が多い分だけあって

調べものや取材にかける時間も多いようです。

 

 

 

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仕事をもらいつづける戦略

 

 

・ライターとして仕事を得るための道筋

 

ライターとして仕事を得るためには

6つの道筋があるそうです!

 

それぞれについて紹介しますね。

 

 

 

①書く仕事がしたいと宣言する

 

さとゆみさんは、書く仕事をすると決めたら、

まずこれをしてほしいと言います。

 

宣言すると友達や知り合いの記憶に残りますし、

 

そのおかげで知りあいづてに仕事がくるケースも多いそうですよ。

 

また、

宣言することで腹をくくってしまうことが大事だと言います。

 

 

 

②知り合いの伝手をたどる

 

さとゆみさんはライターになると決めてから、

 

まず雑誌社で働く友人を訪ね、

そこでライターの道の師匠と出会ったそうです。

 

伝手がある方は使わない手はないです。

 

 

③誰かに師事する

 

さとゆみさんは師事するうちに、

だんだんと原稿を書く仕事を貰えるようになったそうです。

 

師匠さんは貰った仕事をなるべく断りたくなかったのですね。

 

1人では受けきれない仕事も2人で分担すればできます。

そうすることで、

多くの雑誌と付き合いを続けられます。

 

これもライターの生存戦略なんです。

 

 

④編集部 or 編集プロダクションで働く

 

編集プロダクションというのは、

出版社の依頼で書籍・雑誌・WEBページの取材編集をするチームです。

 

編集プロダクションでは外部のライターを雇わず、

自分たちで原稿を書くことも多いそうで、

 

こういう場で実戦経験を積むと

ライターとして即戦力になれるといいます。

 

また、「編集者目線」を持っているライターも重宝されるようです。

 

 

⑤学ぶ場所にいく 

 

ライターになろうと思ったら、

最初に講座を受けるのがおすすめだといいます。

 

同じ志をもった仲間に出会うことができるからです。

 

ライターとしてデビューしてからも、

情報交換ができますし、後々仕事につながることもあるそうです。

 

 

⑥ライター募集に応募する

 

公式Twitterでライターを募集している編集部も

結構あるそうです。

 

新しいメディアが立ち上がる時にも募集があるといいます。

 

ただし、

応募するときに「なんでもやります」

と言ってしまうとあまり記憶に残らないそうです。

 

自分の興味のある分野を伝えたうえで

「いただいた仕事はなんでも頑張ります」

 

という姿勢を見せることが大事なんですね。

 

 

 

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・強みをつくる。売り込みをする。

 

上の①~⑥を実践しても

仕事はすぐにはパンパンになりません。

 

さとゆみさんは企画の売り込みと

自分の強みをつくることが必要だと言います。

 

 

・企画の売り込みについて

 

編集者には企画だしのノルマがあり、

雑誌やWEBの編集部では

月間20~30本の企画出さなくてはならないそうです。

 

そんなとき、

企画から立ててくれるライターは重宝されます。

 

最近では編集者にライターが企画をプレゼンする

ミートアップのような会も開催されているそうです。

 

そこで企画が通れば、

その媒体からその後も仕事の依頼を受けられる可能性があります。

 

ただし、

未経験の人は何かしら書いたものがあると良いそうです。

 

どの媒体で発表したものでも良いし、

noteやブログでも良いといいます。

 

ライター講座を受けているなら

課題で書いたものを提示するのも手ですね。

 

 

 

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・仕事につながる強みを持つ

 

さとゆみさんはライターになって間もないころ、

どうすれば選ばれるライターになれるか考えたそうです。

 

そのとき考えたことが次の4つです。

 

①安い 

②速い

(それなりに)良い原稿

④全部やってくれる

 

安く仕事を受けることは簡単です。

 

しかし、②~④については工夫が必要だといいます。

 

 

速く仕事をこなすには

 

②の「速い」を実現するには、

効率的に仕事をこなさなければいけません。

その方法をご紹介します。

 

 

 

・文章のリズムをつかむ

 

雑誌には独特のリズムがあるそうです。

一文が短く、体言止めが多い。

 

このリズムをつかむために、

 

さとゆみさんは

その雑誌で原稿がうまいライターさんの文章を書き写し、

体に叩き込んだといいます。

 

 

 

・自己流の類語辞典をつくる

 

雑誌によく出てくる似たような表現をまとめておくと、

原稿を書くときに調べる時間が短縮できそうです。

 

「カッコいい感じ」を示す表現、

「セクシーな感じ」を示す表現など、

いろんな雑誌から抜き出して、A4用紙にまとめます。

 

 

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さいごに

 

いかがでしたでしょうか。

 

ライターの現場について、

ライターになるための道筋について、

スケジュール管理について、

仕事をもらいつづける戦略について、

ライターに必要な心構えについて。。

 

ライターになりたい人にとって

至れり尽くせりの内容でした。

 

ここでは書ききれなかった内容もたくさんあります。

 

興味のある方は書籍をチェックしてみてくださいね!

 

 

 

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